西山峰広助教授の司会で始まった総会は、次の懇親会が控えている関係で、開会の辞、横尾会長挨拶、上谷学科長(専攻長)の教室現況報告と約30分で終えました。20世紀最後の総会として、また戦争経験者として横尾会長はその意を語り伝えるべく望まれたようですが、時間のことを気にされて端折られたようです。同時に総会では、従来からの関東支部長、大阪支部長、教室からの副会長に加えて、京都支部長を副会長に指名されました。上谷教授による教室の現況報告の後に、教室事務および図書室職員一同から花束の贈呈がありました。この場をお借りして御礼申しあげます。
京木遣りが響き渡る中、番匠保存会の皆様の入場から、懇親会が始まりました。新しく就任した望月副会長(京都支部長)の解説によって、古式を伝える釿始めの儀から、会場は一気に華やいだ雰囲気となり、全員が注目する緊張がみなぎる祝賀会となりました。引き続き、横尾会長、4名の副会長、御出席の支部長、教室関係者の皆様による鏡開き、松浦名誉教授による乾杯の発声に会員が日本酒と缶ビールで応えて祝賀パーティが始まりました。引き続いて、先斗町の綺麗どころの皆さんによる祝舞が演じられ、会は一段と華やいで盛り上がったように見られました。それに引き続いて、小橋鴻三氏の率いる軽音楽バンドの熱演がさらに一層会を盛り上げてくれました。
8月19日はお盆休み明けの日で、第一線で活躍しておられる方々は仕事が始まって御多忙であり、また若い方々は帰郷や旅行で物入りの後に出費がかさむ最中であります。この時期に大変暑い京都にお集まりいただきました400名の会員の皆様、加えて出席のご意向を頂ながら事情により当日出席できなかった方々、また様々な形でご協力・ご支援いただきました方々に、この紙面を借りまして御礼申しあげます。
末筆なりましたが、世話役として多くの時間を割いていただきました教室の高田光雄助教授(S50)、竹脇出助教授(S55)、原田和典助教授(S59)、西山峰広助教授(S57)はじめ、京都支部の望月秀祐副会長(支部長)、高木冨夫(S38)、大谷孝彦(S41)、大内克之(S45)の諸氏のご尽力なしにはこの事業は成し得ませんでした。当日の受付、卒業設計展の準備・設営・運営などは助教授、助手の方々のご支援、および教室事務の方々のご協力の結果であります。返す返す御礼申しあげます。